2020/2021 あうるすぽっとタイアップ公演シリーズ
チェルフィッチュ×金氏徹平
消しゴム山
東京公演概要
人間のスケールを脱し、世界の捉え方を更新する人、モノ、時間、空間、言葉が、未知のすがたで現れる
演劇という人間のための営みを通して、人間とモノ、それらを取り巻く環境とがフラットな関係で存在する世界を生み出すことはできるだろうか。
東日本大震災で大きな被害を受けた岩手県陸前高田市において、津波被害を防ぐ高台の造成工事は驚異的な速度で風景を人工的に作り変えつつあった。岡田利規がその光景を目撃したことから構想された「人間的尺度」を疑う作品は、彫刻の領域を拡張し続ける美術家・金氏徹平をコラボレーターに迎え『消しゴム山』として実現した。無数にモノの並ぶ空間で俳優はモノと新たな関係を構築し、それに立ち会う観客もまた、世界の新たな姿に触れることになる。
配信
劇場では体験できないもう一つの『消しゴム山』
配信版『消しゴム山は見ている』
「消しゴム」のコンセプトを体現する独自のアプローチでお届けする映像配信「消しゴム山は見ている」は、劇場では体験できないもうひとつの『消しゴム山』です。
視聴:THATRE for ALL
字幕:日本語・英語・オリジナル
時間:155分
視聴料:1,800円(税込)
視聴期限:購入から10日間
『消しゴム山』東京公演、「消しゴム山は見ている」感想・コメント
オンライン独特のカメラワークで、まるで自分が舞台にあげられてしまったような心許なさと、ワクワク。パソコンのモニターの中の演劇が、パソコンの周りにあるモノたち、カメラや机やカーテンまで拡張していくような/宇宙からまた別の地球の上の自分のいる部屋を見ているような/自分の内側と外側が射抜き合うようなゾクゾクした体感。(写真家 川島小鳥)
事物の側に立つことで日常の中の変化がもたらす幸福に目覚めるという哲学的内容も、俳優さんたちの静かで力強い動きも、思いがけなくもたらされる美も、現在の私たちの世界ーー様々な忖度に縛られ、富や情報への「基準」を満たさない人間は排除されるーーに必要なものだと思います。(中略)配信の映像では、編集やアングルに、舞台を正面からしか見られない観劇時には気がつかなかった作品のメッセージや技術的工夫へのヒントがたくさん込められていました。(美術批評家 松井みどり)
岡田さんの作り方はいつも想定を超えて来ますよね。(中略)常に変容し続ける柔軟さを持ってる方だなと思っていて、今度は何をやられるんだろうっていつもすごく気になります。(演出家 ノゾエ征爾/ステージナタリー「THEATRE for ALL」岡田利規×ノゾエ征爾 対談 より抜粋)
再演のあうるすぽっとの客席は、パフォーマンスが進むほど客席の集中力が高まり、最後の拍手はお世辞でなく、観客の興奮の度合いが伝わってくる熱いものだった。京都と東京という地域差ではなく、やはり作品が変化し、成熟していたのだと思う。(演劇ジャーナリスト 徳永京子/note「 ずっと味が消えない(ただし美味しいわけではない)ガムのように。チェルフィッチュ✕金氏徹平『消しゴム山』は続く」より抜粋)
これは『モノ』の立場になった時に聞こえてくる人間の声なのではないか(ジャーナリスト 中本千晶/日経MJ 2月26日号「中本千晶のレビューれびゅー」より抜粋)
モノに埋もれ、なかばそれらと一体になりながらそこに立つ俳優の姿は、不可解なこの世界に生きるしかない私の似姿かもしれない。(批評家・ドラマトゥルク 山崎健太 /artscapeレビュー 「プレビュー:東日本大震災と向き合う舞台作品4本──」 より抜粋)
公演情報
- 日程
2021年 - 2月11日 木曜日 19:00〜
- 2月12日 金曜日 14:00〜、19:00〜
- 2月13日 土曜日 13:00〜、18:00〜
- 2月14日 日曜日 14:00〜
- 2月13日 土曜日 13:00 は鑑賞マナーハードル低めの回
- 2月13日 土曜日 18:00 と 2月14日 日曜日 14:00 はライブ配信あり
- 受付開始とホワイエ開場は開演の60分前
- 客席開場は開演の20分前
- 小さなお子さんを連れてくる方などは開演の30分前に客席に入場できます。
会場
あうるすぽっと(豊島区立舞台芸術交流センター)
住所
〒170-0013 東京都豊島区東池袋 4-5-2 ライズアリーナビル 2F
電話 03-5391-0751
ウェブ:あうるすぽっと
交通アクセス
東京メトロ有楽町線 「東池袋駅」6・7番出口より直結
JR他「池袋駅」東口よりグリーン大通り直進 徒歩 10 分
都電荒川線「東池袋四丁目」より徒歩 2 分
ことばの道案内(NPO法人「ことばの道案内」のサイトにアクセスします)
行き
東池袋駅からあうるすぽっとまでのことばの道案内
チケット情報
- 劇場公演
- 前売 一般 4,500円
- 前売 29歳以下 3,500円
- 前売 豊島区民割引 4,000円
- 豊島区に在住・在勤・在学の方が対象、証明書の提示が必要です。
- 前売 障害者割引 3,000円
- 介助者1名まで無料
- 当日 一般 4,800円
- 当日 29歳以下 3,800円
- 当日 障害者割引 3,000円
- 介助者1名まで無料、障害者割引は前売・当日同額です。
- 車椅子でご来場の方、鑑賞サポートをご希望の方は株式会社プリコグまでメールでご連絡ください。
- 就学前のお子さんは入場無料で膝上での観劇が可能です。ただし席が必要な場合はチケットをお求めください。
ライブ配信
全日程・全券種同一 1,800円
券種 日本語字幕、英語字幕、字幕なし
プレイガイド
劇場公演
障害者割引、日英バイリンガルの予約は以下のPeatixからお申し込みください。
Peatix
2月11日木曜日 17:00の購入ページ
2月12日金曜日 12:00の購入ページ
2月12日金曜日 17:00の購入ページ
2月13日土曜日 12:00の購入ページ
2月13日土曜日 17:00の購入ページ
2月14日日曜日 14:00の購入ページ
豊島区民割引はとしまチケットセンターから。
電話:0570-056-777、受付時間10:00〜17:00
窓口:としま区民センター1 階、受付時間10:00〜19:00
ウェブ:購入ページ
その他のチケットは各プレイガイドからお申し込みください。
ぴあの購入ページ
ぴあでご購入予定のお客様にお詫びとお知らせ
2月13日土曜日17:00の回のみ1月23日土曜日午前10時からの発売となります。
ぴあで2月13日土曜日17:00の回をご購入のお客様はこちらの購入ページから予約をお願いします。
ローチケの購入ページ
ライブ配信
ローチケLIVE STREAMINGの購入ページ
配信版「消しゴム山は見ている」アーカイブ配信
バリアフリー型動画配信プラットフォームTHEATRE for ALLにて配信中
「消しゴム」のコンセプトを体現する独自のアプローチでお届けする映像配信は、劇場では体験できないもうひとつの『消しゴム山』です。
料金:1,800円 155分
視聴はこちら
『消しゴム山』のバリアフリーの取り組み
鑑賞マナーハードル低めの回の実施
客席でジッと静かに座っていることは観劇の基本的なマナー。でもそれが観劇のためのハードルに感じられてしまうこともあります。「子供がおしゃべりしちゃうかも」「障害があって上演中に休憩したくなるかも」など、演劇は観たいけど心配なことがあるという方にも気兼ねなくご観劇いただくために、2月13日土曜日 13:00の回の客席では鑑賞マナーを少しだけゆるくすることにしました。
手話通訳あり
ロビー開場中、劇場受付・ロビーに手話通訳者を配置しております。
東池袋駅までのお迎え
車椅子でお越しの方や視覚障害をお持ちの方など駅から劇場までにお手伝いが必要な方へ2月13日土曜日 13:00の回では東池袋駅までのお迎えを実施いたします。
ご希望の方は株式会社プリコグまでメールでご連絡ください。
エクストラ音声貸出「山がつぶやいている」
通常回上演の構成要素に、作・演出の岡田利規による書き下ろしテキストを読み上げるナレーション音声が重なるイヤホンの貸出を行います。上演と合わせて聞くことで、エクストラな『消しゴム山』が姿を現します。
全公演実施、数量限定、当日劇場受付にて希望者にのみ貸出、視覚障害の方優先。